※ネタバレなし
龍が如くスタジオが作ったキムタク主演のゲームです。
ストーリーやバトルは十分面白いですが、今作の肝である調査アクションが物足りなすぎます。探偵が主人公ですが、結局バトルメインのゲームとなってます。
以下、もう少し詳しく述べていきます。
目次
『ジャッジアイズ』概要
発売日 | 2018年12月13日 |
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ジャンル | アクション |
対応機種 | PS4 |
CERO | D(17才以上対象) |
バトルは普通、アクションはかっこいい

バトルシステムに関しては、可もなく不可もなくといった感じだと思います。龍が如くシリーズとそんなに変わりなく、特段言うことはありません……。
EXアクション(龍が如くで言うヒートアクション)やボス戦での演出はめちゃくちゃかっこいいです。人間離れした攻撃を繰り出す木村拓哉さんは必見です。
調査アクションはつまらない

主人公が探偵ということで、数々の調査アクションと呼ばれる要素が用意されているのですが、私はどれもつまらないと思いました。
まず、ゲームの内容が現実の行為の模倣になっているので面白味を感じられません。尾行やピッキングをゲームにするにしても、ただ単にバレないように人の後ろをつけたり、ピンを上にあげるだけじゃなにも面白くありません……。
あと、最初から最後までやることや難易度がほぼ変わらないのもつまらない理由のひとつです。最初だから簡単なんだなと思ってたら、最後まで簡単でした。だんだんとやることを増やしたり難易度を上げたりしてくれないので途中で飽きてしまいました。
調査アクションに関しては他にもキリがないくらい言いたいことがあります。とにかく一番言いたいことは、面白さを第一に考えて作ってほしいということです。
その他アクティビティは従来通り

プレイスポットやサイドミッションなども龍が如くシリーズとそれほど変わりありません。サイドミッションのバカっぽさも健在で、ボリュームもたっぷりあるので満足です。

どうでもいいですが、VRすごろくというプレイスポットで木村拓哉さんが「来た!ころにゃんモード!」と叫ぶのが好きです。
筋が通っていて分かりやすいストーリー

クリアしてまず思ったことは、分かりやすくて良かったということです。同じスタジオが作った「龍が如く」シリーズは、突拍子もない展開があったりゴチャゴチャしてる印象が強かったので……。今作は完璧とは言えないけれど、ちゃんと筋が通っていて考えられたストーリーだと感じました。
ただ、ものすごく面白いとは言いがたいです……。十分楽しめたと言うのがちょうど良いくらいだと思います。
あんまり捜査も推理もしない

探偵が主人公と聞いて、推理ものなんだなと思ってプレイするとがっかりすると思います。私も最初は、事件現場を捜査して得られた情報から推理する感じだと思っていました。しかし実際は、誰かから聞いたりもらったりした情報を整理するというのがほとんどでした。主人公のひらめきがすごかったり、プレイヤーに推理させるというのもあまりありません。(むしろ、主人公の仲間の方が推理しています。)
だんだん真実が明らかになっていくのは面白いし、先の展開を想像するという楽しみ方もできますが、主人公があまり冴えているように見えないのと、ゲームシステムとしてプレイヤーに推理させる場面が少ないのは残念なところでした。
主人公のかっこよさ

主人公が冴えてるようには見えないと言いましたが、ちゃんとかっこいいシーンもあります。
声を荒らげて凄むシーンもそうですが、静かに語るシーンでも熱い想いが伝わってきて思わずジーンとくることもありました。
俳優陣の演技が上手い

俳優が声優をやって下手くそで叩かれるというのはよく見る光景ですが、今作はそんなことにはならないと思います。
むしろ上手かったです。さすがです。
簡易ムービーの口パクが気になる

簡易ムービーと勝手に呼んでますが、字幕が出ていて○ボタンでセリフを飛ばせるところのことを言ってます。
この簡易ムービー中もボイスがしっかりついているのですが、キャラクターの口の動きとあまり合ってないので声が浮いてるように感じます。
常にプリレンダムービーのようなクオリティを出すのは難しいと思いますが、もう少し細かいところまで頑張ってくれると嬉しいです。
あと、右下にずっと「○台詞送り」って出すのもやめてほしいです。
点数&まとめ

点数 | 79/100 |
龍が如くのゲームシステムに中途半端に探偵要素を入れたせいで、パッとしない出来になっています。バトルと調査アクションを両立させようとしたのが無理だったんじゃないかなと……。
ストーリーは龍が如くシリーズに比べると断然良くなっていますが、手放しでは褒められない物足りなさを感じます。
全体的にそこまで悪いわけじゃないんですが……もう一声欲しい所です。とりあえず、木村拓哉さんのファンなら買っても損はしないと思います。
(C)SEGA